- くび
- くび【首・頸】※一※(1)頭と胴とをつなぐ, やや細くなっている部分。 頸部。(2){(1)}を含めて, そこから上の部分。 頭部と頸部全体。
「~実検」「~を垂れる」
(3)物の{(1)}とよく似た細くくびれた部分。「つぼの~」
(4)琴(キン)の転軫(テンジン)の下のくびれた部分。(5)琵琶の胴と糸巻の間の細い部分。 三味線の棹(サオ)にあたる。 鹿頸(シカクビ)。(6)〔首を斬(キ)られる意から〕職を失うこと。 解雇。 馘首(カクシユ)。「今日限り~だ」
※二※(1)(「領」「襟」と書く)衣服の首をおおう部分。 えり。「狩衣の~の顔にかかれば/枕草子 145」
(2)顔。 容貌。 特に美しい容貌。 また, そのような人。 美人。「かかる所には看板の~といふものありて/洒落本・浪花色八卦」
(3)遊女や茶屋女をさしていう語。「きのわるい~だぞ, ちくしやうめ/洒落本・通気粋語伝」
~が危な・い解雇・解任されそうである。~が繋(ツナ)が・る免職・解雇を免れる。~が飛・ぶ免職・解雇される。~が回らない借金などで, やりくりがつかない。~にする解雇する。 首を切る。~にな・る(1)免職になる。 解雇される。(2)首を斬(キ)られる。 打ち首になる。「たとへ~・るとても, もう取りかへしのならぬこと/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
~に縄(ナワ)を付・けるいやがる人を無理に連れて行こうとするたとえ。「~・けてでも連れて来い」
~の皮一枚(イチマイ)ほんの少しのところで, まだつながっていること。 ごく小さな可能性がまだあること。「~で優勝戦線に残る」
~を賭(カ)・ける失敗すれば地位・職業・生命などを失う覚悟で, 事の成就に努める。 命をかけて行う。~を傾(カシ)・げる疑問・不審のある様子をする。~を切・る(1)免職する。 解雇する。(2)打ち首にする。~を括(クク)・る死ぬ目的でひもや縄などを首に巻いて締めつける。 縊死(イシ)する。~を挿(ス)げ替・える役職にある人を更迭(コウテツ)し, 別の人を任ずる。~を縦(タテ)に振・る承知する。 承諾する。 うんという。~を突っ込・むその事に関心・興味をもって関係する。 頭を突っ込む。 また, 深入りする。 没頭する。~を長くする期待して待ちこがれるさまにいう。 首をのばす。 鶴首(カクシユ)する。「息子の帰りを~して待つ」
~を刎(ハ)・ねる刀で首を斬り落とす。~を捻(ヒネ)・る考え込む。 納得しかねて思案する。~を横に振・る承知しない。 賛成しない。 首をねじる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.